東京国立博物館① の続き


本館は内部の造りも重厚で、良い感じです。日常生活で、こんなすごい建物の中を歩くこと無いもんなぁ。
東京国立博物館・館内1

屋内に入るとすぐにある、階段

東京国立博物館・館内2

2階から撮った階段と時計


ダヴィンチ展で人がごった返していたので、無人の写真を撮るには結構時間が掛かりました。

東京国立博物館・館内3

照明も趣があります

東京国立博物館・館内4

ガラス部の模様までしっかり見てみましょう


今回は気になるところをパシャパシャと写真に撮って、後から≫とんぼの本 こんなに面白い東京国立博物館 を読んで「なるほどー」と思っている段階。本を熟読してから来ようと思ったら、いつまでたっても来られないからね。


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4/3の話の続き。
上野恩賜公園で桜を見ながら桜もちを食べた 後、東京国立博物館へ向かいました。
ダヴィンチ展を見るのが目的でしたが、建物を見るのと、常設展示を見るのも楽しみでしたよ。
東京国立博物館外観2
上野恩賜公園から噴水越しに見る、東京国立博物館の本館

東京国立博物館に来るのは≫ベルリンの至宝展 以来。あの時は本館内で≫土偶・埴輪を見たり 、≫こわい顔の能面 を見たりしたのも楽しかったのです。その後≫とんぼの本 こんなに面白い東京国立博物館 なんて本まで購入して、次に訪れるのを楽しみにしていたのですが、2年近く間が空いてしまいました。


東京国立博物館外観1

本館外観。右側に見える桜は≫満開のヨシノシダレ



東京国立博物館外観3

本館入口も立派


この建物は平成十三年に重要文化財に指定されたとのこと。本館は外観も素敵ですが、≫中もすばらしい ですよ。


↓2~3回訪れただけでは堪能しきれない「東京国立博物館」を詳細に紹介した本。

新潮社, 東京国立博物館
とんぼの本 こんなに面白い東京国立博物館



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4/3の話の続き。

和菓子の「しげ田」で花見用の桜餅を購入 したあと、せっかくなので向かいにある鐵砲洲稲荷神社でお参りすることにしました。


鐵砲洲稲荷神社1

「しげ田」側から見た鐵砲洲稲荷神社

鐵砲洲稲荷神社2

「鐵砲洲稲荷神社」の文字


鐵砲洲稲荷神社4

人が数人いましたが、神社の関係者のようでした


お参りした後、一応、御神籤も引いてみました。『中吉』だったのですが、「これ、大吉じゃないの?」というくらい良いことばかり書いてました。御神籤の写真を撮るのも野暮な気がしますので、かいつまんで書いておくと、


「すごい幸せだけど、それは神と祖先のおかげ。世のために尽くせば、周りの嵐に巻きもまれることなく、幸せいっぱい」

みたいなことが書いてました。(実際には堅苦しい記述なので、ざっくりね)


個別項目も、願い事は叶うは、待ち人は来るは、商売はうまくいく、失物もすぐ見つかる、と良いことずくめ。

ただ、「恋愛」は『思うだけでは駄目』とのこと。

おみくじなんて、たまにしか引きませんが、悪いことが全然書いてなかったので、持ち帰ることにしました。

悪い内容なら、どっかに結んでこようと思ったんだけどね。


おみくじを鞄にしまって、≫上野に向かいました

鐵砲洲稲荷神社3

賽銭箱側から見た鳥居

鐵砲洲稲荷神社5

番外編。別の日に撮った夜の鐵砲洲稲荷神社


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4/3の話の続き。≫「うさぎ」で昼食 を済ませた後、鐵砲洲稲荷神社の方面へ向かいました。和菓子屋「しげ田」に寄るためです。


しげ田1

鐵砲洲稲荷神社の方から撮った「しげ田」(正面)

しげ田2

別アングル


本当は鯛焼きを勧められていたのですが、冬限定なので売ってませんでした。この日は≫上野公園で桜を見る つもりでいましたので、桜餅を購入。「桜の花を見ながら桜餅を食す」を実践です!

しげ田3

「しげ田」の桜餅(撮影:上野恩賜公園)


上野公園はすごい人出でしたが、ああいうところでは、得てして周りの人には興味がいかないもの。

はばかるほどの人目もありませんでしたので、「桜の花を見ながら桜餅を食す」という一人イベントは無事に終了。


「しげ田」で桜餅を購入した後は鐵砲洲稲荷神社でお参り。

桜餅を食べた後は≫東京国立博物館に移動

となりました。


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4/3の話の続き。

季節感を重視して、≫上野の桜の写真を先にUP しましたが、実際には上野に行く前に東京駅で下りていました。

おいしい定食屋さんを勧められていたからです。

東京駅からはちょっと歩きますが、昼食前に散歩もいいでしょう。


みなみたかばし

「みなみたかばし」と道沿いの桜


小雨は降ってましたが、桜は綺麗。この「みなみたかばし」を渡ってすぐ右の当たりが目的地

「昼時は並ぶ」と聞いていたのですが、雨なのと、着いたのが12時50分くらいだったので、列はありませんでした。


定食うさぎ1

目的地「うさぎ」。


普通の住宅っぽくて見逃してしまいそうな「うさぎ」に到着。

僕は東京の地理に疎い上に極度の方向音痴なので、先日場所の確認だけは済ませてあったんです。普通なら絶対迷う。

定食うさぎ2

入ろうと思ったらちょうど人が出てきました


中はやっぱりお客さんが沢山居ました。待たずに座れましたが、ほぼ満席。

僕は魚が好きなので、ブリの照り焼き定食(900円)を注文しました。築地が近いので、魚が美味しいらしいです。


ブリの照り焼き定食

ブリの照り焼き定食


入口に一番近い、そして、お店のおばちゃんに一番近い席に座ったので、おばちゃんの目線が気になって、うまく写真が撮れなかった(笑)。

ブリは脂ものって、いい感じ。僕は薄味派なので、「おかず一口でごはんを沢山食べる」というのは苦手なのです。

ここのブリ照りはブリの味をしっかり堪能できる、程よい味付けでした。

写真に納まりきらなかった、かぼちゃの煮付けも美味しかったですよ。


「うさぎ」

東京都中央区新川2丁目28-4

03-3553-6012


ノープランでぶらぶら散歩するのも良いですが、目的地があって、そこが良い処だった、というのは素敵なことですね。

昼食を済ませたら、≫鐵砲洲稲荷神社の方面 へと向かいましたよ。


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4/3に上野に行った記事 の続き。

東京国立博物館の本館前に見事な桜が咲いていました。


東京国立博物館のヨシノシダレ1

東京国立博物館のヨシノシダレ4

これは遠めに見ても、近くで見ても見事な桜。上野公園の多くの桜と違って、この木は今日が一番見ごろなのでは?というくらい綺麗でしたよ。

東京国立博物館のヨシノシダレ2

「ヨシノシダレ」だそうです

東京国立博物館のヨシノシダレ3

花びら一枚一枚が綺麗ですね


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4/3はいろんなことをしたのですが、東京の桜の見ごろももうそろそろ終わりですので、順序は別として、桜の写真を先にUPします。

関東はあいにくの雨となりましたが、いろいろあって上野についた頃には雨もあがっていましたよ。


上の恩賜公園の桜1

上の恩賜公園は道沿いに桜が沢山



上の恩賜公園の桜2

この写真の方が桜が沢山ある感じがわかるかな


上の恩賜公園の桜5

2~3日前が一番見ごろだったのかな。散ってる花びらも多かったです。

上の恩賜公園の桜3

そんな中、キレー!に咲いてる木を発見!


上の恩賜公園の桜4

気によって多少ばらつきもありますが、この木は今日が満開

上の恩賜公園の桜3

フェンスが野暮ったいので、上のほうだけアップにしてみました


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上野で≫オルセー美術館展(2回目) を見た後、帰るには早いし、どこか寄るにはちょっと遅いし、という半端な時間でしたので、東京駅で降りて散歩と相成りました。(青春18切符を持っていましたので、寄り道し放題だったのです)


神奈川の田舎在住の私としては、東京駅周辺をじっくり歩くこともあまりありません。散歩しながら写真でも、と思っても変わったものといえば、≫ブリヂストン美術館近くのキリン くらい。でも薄暗くなりつつある東京の街並みも劇的なものは無くとも情緒はあるものです。


東京の街並みの写真1

電線が無ければもう少し良い写真になりましたね。いろいろ動きましたが、難しかった。


東京の街並みの写真2

時間的なこともあり、人通りも少なく、考え事しながら散歩するには良い感じ。


東京の街並みの写真3

あの巨大な箱(建物)の中には沢山の人が活動してるんですね。少ない人通りの道を歩いていると、ちょっと不思議な気がしました。


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先週の平日休みにオルセー美術館展へ行ってきました。

2月に一度見ているので↓

オルセー美術館展の感想①

オルセー美術館展の感想②

もう良いかな、と思ってはいたのですが、ここ最近印象派やパリに関わる美術展を連続して見ていたこともあり(≫最近行った美術展・参照 )、「いろんな作品を見た上でもう一度見たら、違う見方もできるかな」という思いがあったのです。

また、決め手としては≫ブリヂストン美術館 でモネの≪黄昏、ヴェネチツィア≫を見ているときに「ああ、≪アルジャン・トゥイユの船着場≫をもう一度見たいなぁ」としみじみ思った、ということがあります。


2回目のオルセー美術館展

前回とは別の入口から入ったので、別の看板を撮影しましたよ。


寝坊したので、東京都美術館に着いた時はもう4時近かったでしょうか。前回と違い、ロッカーをすばやく確保できたのは幸いでした。

館内はやはり混んでましたね。前回よりも混んでいるように感じました。一度見ているので、前回気に入った作品だけピンポイントで見るように心がけました。そのかわり出来るだけじっくり見るようにしましたよ。


混雑の中、ややポジショニングに苦労しながらもお気に入りの作品の正面は確保しながら展覧を進め2階に上ったところ、≪アルルのゴッホの寝室≫の前により一層の人だかりを発見。気力が充実していたので、じっくりと良いポジションを確保して、ゴッホの立体的なタッチを堪能しました。


ゴッホの2作品を見るのに大分時間をかけたからでしょうか、警備員の「あと30分で閉館でーす。まだまだ作品が続きますので、先に進んでくださーい」といった声が聞こえてきました。また、その声に急かされる様に、館内の人の動きが加速し始めました。

僕はふと、「待てよ。もしかして。」と思い、階段を下り、入口付近まで戻りました。

するとどうでしょう。当たり前と言えば当たり前ですが、最終入場時間を過ぎた1階はがらがらです。10~15分前とはまるっきり人口密度が違います。


僕は「これ幸い」とばかりにルノワールの≪ジュリー・マネ≫や、ヴァロットンの≪ボール≫、ミレーの≪グレヴィルの教会≫を「視界に誰も居ない状態で」まさに独占することが出来ました。もちろん、モネの≪アルジャン・トゥイユの船着場≫はより一層じっくりと。シスレーの≪洪水と小船≫もです。

作品を独占していた時間は1作品に付き1~2分だったでしょう。数十秒だった作品もあります。しかし、それはそれは得がたい経験でした。


おかげで、2階と3階はかなり早足で見ることとなりました。でも良いんです。すでに一度見ているのですから。マネの≪すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ≫の前には閉館15分前でも人だかりが出来ていました。モローの≪ガラテア≫に到っては閉館10分前でも近づくのが困難でした。マネに対する印象はさほど変わりませんでしたが、モローは前回見たときよりちょっと好きになりました。なぜ、と言われても答えるのは難しいですが。


ミュージアムショップでは前回買わなかった絵葉書を中心に購入しました。

現時点で一番楽しみな企画展は国立新美術館の「大回顧展モネ」ですね。最近、結構モネを見てますので、その集大成になるかと思います。あとは桜が綺麗なうちに花見もかねて、もう一度上野に来たいです。東京国立博物館なんてどうでしょうか。


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現実の感覚

シュルレリスム展のポスター(現実の感覚)


SURREALISMEシュルレアリスム展(謎をめぐる不思議な旅)を見に出掛けたのは3/18のこと。

当初は平日に一人で行こうと思っていたのですが、友人を誘ったら結構乗り気だったので、この日に二人で見ることになりました。


北浦和に着いて二人ではしゃいでいる様子は↓こちら


埼玉県立近代美術館のある北浦和公園の写真  

埼玉県立近代美術館の建物の写真


埼玉県立近代美術館の2階、企画展示コーナーに足を踏み入れると、最初の区画は「序章 ようこそシュルレアリスムの世界へ」となっていました。すぐに、ルネ・マグリットの≪ジョルジェット≫-1935-という作品が目に入り、本展覧会への期待感が急激に高まってきましたよ。

マン・レイ撮影による≪シュルレアリストのグループ≫-1930-は活動の中心人物アンドレ・ブルトン(「シュルレアリスム宣言」の著者)ではなく、サルバドール・ダリが写真の中心にいるのが興味深いですね。ダリはブルトンとは後に喧嘩別れしているはず(というか、ブルトンは自分と意見が合わなくなるとすぐ喧嘩するイメージがあります)。あとはマックス・エルンストとイブ・タンギーの顔を初めて確認できました。イブ・タンギーはかなりエキセントリックな風貌です。

ダリやエルンストの作品もあり、またシュルレアリスム(超現実主義)とは?という説明文も分かりやすい日本語で簡潔に書いてあり、好印象でした。


次の区画は「シュルレアリスムの夜明け」。説明文ではシュルレアリスムの前身とも言える「ダダイスム」に付いて触れてありました。また、多くの画家に影響を与えた、ジョルジオ・デ・キリコとキリコによる「形而上絵画」についても、もちろん言及されていました。何度も述べていますが、僕が美術に目覚めたのは≫すぐわかる画家別幻想美術の見かた という本で、デ・キリコの「ある日の謎」という作品を見たのがきっかけ。シュルレアリスム展に来た目的の一つがデ・キリコの作品を見ることであります。


ジョルジオ・デ・キリコ≪イタリア広場≫-1914-、≪イタリア広場・アリアドネーの目覚め≫-1970年代-

デ・キリコの作品は1910年代の「形而上絵画」の作品のみを評価し、後年の「新形而上絵画」、「古典絵画回帰」の作品はあまり評価されない傾向にあります。

「イタリア広場」シリーズはデ・キリコの代表作ですが、今回の作品展では1914年の作品と1970年代の作品両方を見比べることが出来、とても良い感じです。

やはり1914年の作品の方が出来が良いですね。1970年代の作品の方は形式化されすぎているというか、「描き慣れてる」感じがして、気が行き渡っていない気がします。「自作の模写」と揶揄されるのも致し方ないと感じました。『極端な遠近法で静寂の広場を描く』ということ自体がデ・キリコの「発明」と言えばそれまでですが。

僕は≫東京大丸で『巨匠デ・キリコ展』 も見てますが、1910年代の作品はほとんど見たこと無いはず。間近で見られたのはうれしかったですが、惜しむらくは保存状態が良く無かったですね。画面に傷みが見られました。



第1章 意識を超えて

この区画で一番感じたのは「マックス・エルンストという人はシュルレアリスムに対して真摯に考えていた人なんだなぁ」ということ。フロッタージュ(物体の上に直接紙を置いて、模様を擦り出して写し取る手法)、デカルコマニー(つやのある紙などに絵の具を塗り、上に紙を重ねて剥がしたときに偶然出来る形や色彩を生かす手法)、コラージュなどの手法を実験・実践しています。

「フロッタージュ」は以前から知っていましたが、「デカルコマニー」は初めて知りました。しかも、エルンストは「コラージュ小説」と呼ばれるコレージュ作品付きの文章作品(文章付きのコラージュ作品?)まで残しています。いつか読まないといけないですね!


サルバドール・ダリ≪ダンス(ロックンロールの七つの芸術)≫-1957-

一緒に行った友人も「面白い」と言っていた作品。ゴム人間のように手足の伸びた裸の男女が格闘する(女性は男性に首を絞められている!)という衝撃的な作品であることと、この男女の姿によって「DALI」という文字が読み取れるということがさらに面白いですね。しかも、図録によるとこの作品を背面から裏読みすると「GALA」とダリの妻・ガラの名も読み取れるとのこと。やっぱりダリはいろいろ攻めた作品を作ってますね。



第2章 心の闇

ここでもエルンストの作品が多く見られてうれしかったです。


マックス・エルンスト≪森≫-1927-

エルンストが描いた森の絵を見るのは3度目です。(≫国立西洋美術館 と≫川村記念美術館 で見てます)

エルンストは父に連れらて行った「森」に愛着とトラウマがあるようで、「森」を描いた作品はどれも魅力的。この作品はエルンストが描いた森の中でも初期の作品とのこと。個人的にも大変気に入りました。


あとは、ポール・デルヴォーの良作が続いたのが印象的。どれもよかったですが、


ポール・デルヴォー≪海は近い≫-1965-

が一番気に入りましたかね。デ・キリコ作品にも通じる「奥行き」「静寂」「神秘」というものが凝縮されています。≪森≫-1948-もいい作品でしたが、埼玉県立近代美術館は暗い色使いの作品を見るには適さない照明でした。≪森≫に関しては作品が8割方死んでたと思います。図録で見ても面白い作品だけに残念。≫ベルギー王立美術館展 で見た≪夜汽車≫を思い出しました。



第3章 夢の遠近法

この区画はなんといってもマグリット!


ルネ・マグリット≪現実の感覚≫-1963-

いわずと知れたマグリットの代表作の一つ。≫ベルギー王立美術館展 で≪光の帝国≫を見たときも感慨深いものがありましたが、この作品を前にしても心に熱いものが込み上げましたよ。

絵に添えられた

“「夢のような世界を描いた」と思われがちだが、マグリットはこの作品で「現実を描いた」”

“宇宙的に見れば、地球だって浮いている巨大な岩石に過ぎない”

“常識の枠に囚われて真の現実を見ようとしない人への痛烈な提言”

という解説文も興味深いですね。

友人が「ラピュタだラピュタ」と言ってはしゃいで(?)いましたが、彼がこの作品を好きになってくれれば、それで良いのです。


ルネ・マグリット≪人間嫌いたち≫-1942-

暗い色調の作品。この作品を見て何故か買ったままプレイしていない≫ワンダと巨像 を思い出しました。急にやりたくなってきた。この作品については図録でも解説がないのですが、簡単でいいので、解説が読みたいです。


ルネ・マグリット≪観光案内人≫-1947-

ビルボケ(西洋剣玉)を擬人化したユーモラスな作品。この作品を見ていた小学生くらいの女の子が「ママ。この絵、かわいい~」と言っていました。その感性を持ったまま大人になってもらいたいものです。しみじみ。


ルネ・マグリット≪白紙委任状≫-1966-

今回、一番気に入った作品。≪現実の感覚≫も良いけどねー。

女性が馬に乗って木々の中を行進しているだけの絵なのですが、マグリットの仕掛けによって、非常に魅力的な作品となっています。騙し絵に通じるテクニックなのですが、マグリットは我々を騙す訳ではなく、むしろ大事な何かを気づかせてくれているのかもしれません(ごめん、適当なコメントです)。


いやー。マグリットの作品がこんなに沢山見られるとは思ってませんでした。うれしい限り。知らない作家さんでは

ケイ・セイジ≪稲妻の巣≫-1950-、オスカル・ドミンゲス≪地獄の機械≫-1937-あたりも中々面白い作品でした。



第4章 無垢なるイメージを求めて

ミロの作品が多数ありました。紙に描いた作品、木箱に描いた作品、巻物、彫刻、とありましたが


ジョアン・ミロ≪夜の中の女たち≫-1946-

が一番気に入りました。ミロは僕の中では「打率はあんまり高くないけど、長打力はある」という扱いです。≪夜の中の女たち≫はタイムリーツーベースくらいかな。


エルンストの彫刻作品も有り、「エルンストはいろいろやってるなー」という思いが益々強まりました。


途中の区画で、一人ずつ写されたシュルレアリスト作家の写真があったのですが、エルンストは非常に真面目そうな人に見えますね。あと、イブ・タンギーは冒頭で述べた集合写真でもそうでしたが「コメディー映画に出てくるマッドサイエンティスト」のようなすごい風貌をしています。

この記事を書いている時点で、すでに埼玉県立近代美術館での会期は終えています。今後の予定は

岡崎市美術博物館(4/7~5/27)、山梨県立美術館(6/2~7/8)、宮崎県立美術館(7/21~9/2)、姫路市立美術館(9/15~10/28)

となっています。


行った事の無い場所ばかりですが、山梨県立美術館はジャン=フランソワ・ミレーの作品を多数所蔵していることで知られ、僕の「遠征したい美術館リスト」の上位に位置されています。

いずれにせよ、埼玉他、どこで見た方も気軽に記事をトラックバックしてくれればなー、と思います。


ミュージアムショップでは絵葉書を結構な数買いました。≪白紙委任状≫が無かった(売り切れ?)がちょっと残念でした。あと図録の他、前から気になってたTASCHEN社の本が売っていたので2冊買いましたよ。



↓英語版は何度も見たことがあるのですが、日本語版は初めて見ました。

カトリン・クリンクゾール=ルロワ, ウータ・グロゼニック, Jack Amano
シュルレアリスム
ヴァルター・シューリアン, ウータ・グロゼニック, Reiko Watanabe
幻想美術

2冊とも極端に品薄ですな。買っておいてよかった。



↓あとは、すでに持ってますが、この2冊

アンドレ ブルトン, Andr´e Breton, 巌谷 国士, 谷川 渥, 鈴木 雅雄, 星埜 守之
魔術的芸術
アンドレ ブルトン, Andre Breton, 巌谷 国士
シュルレアリスム宣言;溶ける魚

も、もっとよく読まなくちゃなー、と思いました。




シュルレアリスム展に行った方、シュルレアリスムに興味のある方はpalpalさんのブログ「Blue Bleu Blu」の

シュルレアリスム展の記事 もご覧になって見てください。


また、トラックバック先のシュルレアリム展の記事もご覧になることをオススメします。




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